「無料だし転職エージェントを頼れば安心」

私も最初はそう思っていました。

最近コーチングで転職者の志望している業界に応じて新たにエージェントに登録してみるのですが、

・希望も聞かずに初回面談で求人を準備している
・まだ転職しないと言っているのに、時期を急がしてくる
・「対面の面談なら内定率が2倍になる」とか訳の分からないことを言ってオフィスに来させようとする

そんな“クソみたいなエージェント”が、本当に多いです。

この記事では、元公務員として2回転職を経験し、転職コーチングとして日々色んなエージェントの研究をしている私が、

なぜ“クソエージェント”が量産されるのか

について解説いたします。


①転職エージェントは、「成果報酬ビジネス」

エージェントはあなたが入社した瞬間に“成功報酬”が発生します。

報酬額は、年収の約30〜45%。
オフィス賃料くらいしか固定費の発生しない、割の良いビジネスです。

例えば転職先の年収が500万円なら、エージェントに150〜225万円が入ります。

これ、どうなると思います?
「入社してくれたらオッケー」で、あなたのキャリアなんかどうでもいいのです。

だから、求人票ベースで効率よく入社してもらいたい訳です。私もエージェントをしてたら、おそらく同じように思います。

どれだけ頑張って支援して、内定が出ても「転職者が他社紹介の企業を選べば実績はゼロ」ですから。

また会社によっては数字に目標があります。
売上のほとんどはボーナスにそのまま反映されるので、そりゃ必死ですよ。

是非、担当のエージェントさんに聞いてみてください。


②「親身そうな言葉」にだまされるな

「あなたのキャリアを一緒に考えます」
「まずはざっくばらんにお話を」
この言葉を信じて話しすぎると、都合よく扱われて終わります。

彼らは“営業マン”です。
キャリア相談のプロではありません。
“あなたを企業に売る”のが仕事です。

もちろん、良いエージェントもいます。
でも、良し悪しを見抜けないまま任せると、ミスマッチ地獄に落ちます。

私も1回目の転職で、それを痛感しました。
入社3日で「もう無理」となったのも、根っこはここにあります(詳しくは別記事にて書いております)。

③「信頼できるエージェント」を見抜く3つのサイン

1. あなた本位で提案してくれる
→ 転職の目的やゴールを丁寧にヒアリングし、本当にあなたに合った求人だけを紹介。
→ 面接や書類提出を無理に急かさず、納得感を優先して伴走してくれるかどうかがポイント。

2. 現実を正直に伝えてくれる
→ 条件に合う企業がない場合や、今すぐ転職が難しい場合でも、はっきりその旨を伝えてくれる。営業の都合や自社利益で無理に求人を押さない姿勢が信頼の目安です。

3. 情報の透明性が高い
→ 求人の詳細、会社の雰囲気、選考の難易度などを包み隠さず共有してくれるか。「良いことしか言わない」「嘘っぽい情報だけ出す」エージェントは避けるべきです。

▪️エージェント任せにする人ほど失敗する

転職は“情報戦”です。
エージェントを「信じる」より、「使いこなす」。
そうすれば、“クソみたいなエージェント”に振り回されることもなくなります。

とは言っても、初めての転職では何が正解か分からなくなることも多いです。

そのような方のために我々の存在意義があると思ってます。

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